Ambarella CV5について
カリフォルニア州サンタクララ—に本部を置くAmbarella.Incは、2021年1月11日8K&4×4Kビデオストリームをエンコード可能な人工知能(AI)ビジョンプロセッサであるCV5を発表しました。
Ambarella CV5では、高度な自動車用カメラシステム、民生用カメラ(ドローン、アクション、360°カメラ)や、ロボット用カメラの開発が可能になります。
Ambarellaの強力なCVflowAIエンジンとデュアルコアArm®A76CPUを組み合わせて、幅広いAIベースのアルゴリズムに活用されます。
5nmプロセスで製造されたCV5は、8K30Fpsの動画を2Wで、8K60Fpsの動画を5Wでエンコード可能とのことです。
8Kシングルチャンネルと4Kマルチチャンネルの記録をCVflowAIエンジンの高性能と組み合わせることで、最高品質のイメージングと革新的な新しいAI機能を備えたカメラを実現しています。
ロボットやドローンアプリケーションにおいてCV5のCVflow AIエンジンは、同時ローカリゼーションおよびマッピング(SLAM)、経路計画、障害物検出、障害物回避の制御が可能です。
ドローンによる空影の場合、CV5は飛行制御とナビゲーション機能を同時に実行しながら、最大8Kの解像度のビデオ録画を毎秒60フレームで録画できるとのことです。
CV5 SoCの主な機能
- DNNをサポートするCVflowアーキテクチャ
- NEON™DSP拡張機能とFPUを備えた最大1.6GHzのデュアルコアArm®Cortex®-A76
- 最大14台のカメラを接続可能なインターフェース(SLVS-EC、MIPI-CSI C / D PHY)
- 最大8K60Fpsに対応したマルチチャネルISP
- RGGB、RCCB、RCCC、RGB-IR、およびモノクロセンサー形式のネイティブサポート
- 多重露光HDR処理
- リアルタイムのハードウェアアクセラレーションによる魚眼レンズの歪み補正とレンズ歪み補正(LDC)
- 最大8K60Fpsに対応したAVC(H.264)、HEVC(H.265)エンコード
- PCIe 4レーン、CAN FD、ギガビットイーサネット、USB 3.2ホスト、SDカードコントローラー×3、MIPI DSI/CSI-2、およびHDMIビデオ出力豊富なインターフェイスセット搭載
- 最大32GB,64Bit BusのLPDDR4x / LPDDR5 / LPDDR5xをサポート
- TrustZone®とセキュアメモリを使用したセキュアブート、TRNG、OTP、DRAMスクランブリング、仮想化などの高度なセキュリティ機能
- 5nmプロセスで製造
- ボールピッチ0.5mmの16×16 FBGAパッケージ
ブログ管理人の見解
最近Ambarellaさん、新しいSoC出さないと思ってたら、ずいぶんと強いの出してきましたね。
今まで各社ハイエンドカメラSoC(Ambarella H3やHi3559C V100/Hi3559A V100)は8K30Fpsにとどまっていましたが、ついに8K60Fpsを撮影可能になったようです。
さらに素晴らしいのが、5nmで製造されているという点です。5nmで製造されるカメラSoCってほかにないんじゃないでしょうか?(スマホを除いて)
さらに素晴らしいのが、CVflow AIエンジンというものを搭載している点です。
Ambarellaによると、ドローンの衝突回避や飛行制御まで、すべてCV5だけで完結してしまうとのこと。
これはMavic3シリーズに搭載されるのでしょうか?
今後のAllwinnerやHisiliconのSoCにも注目です。
Ambarellaについて
Ambarella社について、上の記事で詳しく紹介しています。
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